OJTは短時間で一つ一つ積み上げることが大切
店長も業務が多いためなかなか教育に時間がさけない、というのはよくわかります。
しかし、店長がスタッフ(販売員)教育をしなければ店の状況はいつまでも好転しません。
このことに気づいている店長が少ないことにいつも頭を悩ませています。
理由は余裕がないからそこまで考えつかない、とのこと。
これではじり貧で徐々に店の力は衰えていきます。
人員不足もあり、一人が辞めたら年中無休も揺らいでしまいます。
特に商業施設であれば撤退を余儀なくされてしまう可能性もあります。
そこで時間がなくても効率よく教育をするのがOJTになります。
念のためにOJTとは
OJTとは、職場の上司や先輩が、部下や後輩に対し具体的な仕事を与えて、その仕事を通して、仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって全体的な業務処理能力や力量を育成する活動である。
引用元:OJT ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/OJT
と書いてあります。
まさに勤務中に店内で行う教育の事をOJTと呼びます。
仕事の仕方から売り方まで幅広い広義の概念です。
具体的な新人やアルバイトの教育方法(OJT)とは
大切なのは時間をかけないことです。
そして、ワンセンテンス、ワンノウハウです。
これが基本になります。
1回に沢山教えても覚えきれません。
ましてや業務と並行して教えるので自然と早口になり、顧客が来たらその話を止めなければいけないので、短時間で終わるようにするのがコツ。
そして、もう一つ。
教えるときはできる限り具体的であることです。
感覚でモノを教えるとうまく浸透しませんし、時間効率が大幅に下がります。
だから、具体的に教えることが大切です。
例えば、入荷検品をするとしましょう。
と教えてはいけない、ということです。
なぜなら、スタッフがメモの取りようがないからです。
新人なので何が何だかわからない状態で、メモを取るのは備忘録のためにも必須なのですが、言葉をそのままメモするくらいしか余裕がありません。
慣れてくれば瞬時に咀嚼して自身の記憶しやすいように変換してメモをすると思うのですが、新人には無理です。
だから具体的に教えることが大切です。
こうすればどうでしょうか。
メモを取るときも、「裏」「右下バーコード」「引っ張る」「ハンディ」「赤かざす」
と単語をメモすることができますよね。
これで後で振り返った時にイメージを取り戻しやすくなるのです。
スタッフの教育は「なぜ」の説明を一緒にするとうまくいく
あなたは仕事の意義ややるべき理由がはっきりしているので自然と業務にむかえるし、業務効率を上げようと励むはずです。
しかし、OJT対象者である新人やアルバイトはそういったものを持っていません。
持っていないのですがあなたの教育次第でもつことはできるようになります。
それが「なぜ」です。
「なぜこの仕事をやる必要があるのか?」
を説明することが大切です。
これをキッチリと伝えることができれば新人もアルバイトにも責任感が芽生えます。
OJTはスキル開発だけではなく人格成長も期待できるのでとても大切です。
時間がなくても必ず一日15分から30分は実施しましょう。
日々スタッフ教育をしていかなければ店はどうなってしまうのか?
お客様に簡単に飽きられる、もしくはクレームが増えて余計な仕事が増えます。
こうなってしまうとますます教育に時間を割くことができなくなるので、今のうちにOJTを実施する習慣を作っていきましょう。
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