百貨店の再編の理由は旧来の売り方に固執しているから
かつての百貨店はとてつもなく存在感があり、お祝い事から日常の買い物まで百貨店にいけばすべて済んでいました。
(※私の家は貧乏だったので幼い頃は百貨店に行ったことはほとんどありません・・・汗)
しかし、今は消費者の購入選択肢が増えたことで状況がいっぺんしました。
今までの購買心理はいかにステータスを高められるか?他の家族と比べて裕福であるか?が購買の一つの理由でした。
15年前までは通用していたような気がします。
しかし、時代は一気に代わりネットショッピングで購入することに対してほぼゼロの抵抗感がIT企業の努力によりなくなりました。
ネットショッピングのアプリをダウンロードすれば1ヶ月に数回はアップデートを要求されます。
ユーザビリティ(UX)を上げていくための努力は目を見張るモノがあります。
では実店舗(百貨店)を見てみましょう。
何か目に見えてわかるほどの変化が毎月ありますでしょうか。
ないですよね。
それこそ20年に1回の大改装くらいでしかリニューアルもありません。
今回もその一つなのではないかと思っています。
たしかにハード面(コンセプト含めて)の変化は大きなメリットがあります。
誰だってきれいな職場で働きたいし、お客様も来店して気持ちよく買い物体験をしたい。
しかし、この効果は1ヶ月程度です。
話題が集まるので一度行ってみようかな・・・と顧客は想い行きますが、二度・三度の来店となると話は別です。
なぜなら、ハード面は変化が大きいがまめに変えられるわけではないのですぐに”当たり前”になってしまうのです。
誰でも引っ越しをすると、最初は「わ~~~」と感動しますが、1ヶ月もすれば景色も家の中の様子にもすっかり慣れて感動が薄くなります。
それはたとえ目の前に東京タワー・スカイツリーが見えたとしても、です。
人は感動をしたらすぐに当たり前に認知するように設計されています。
長々と説明しましたが、ハード面はすぐに飽きられる、ということです。
ではどこで変化をつけて飽きられる環境を常にワクワクさせることに繋がるのか?
それが、アイデアです。
数多くの選択肢の中から自店舗を選んでくださっているお客様が店を出るときに、
という感動の感想を毎回創ることが重要なのです。
すぐに飽きられて「便利・安い」ネットショッピングの顧客が流出してしまいます。
今はまだITリテラシーの低い層があるので稼げていますが、これから若年層が育った際に、
と思われたら百貨店に未来はありません。
百貨店の強みである大型店舗・好立地を最大限活かし、地域になくてはならない場としてこれからも君臨していくためには今までと同じことをしていては廃業の道をたどると思います。
今までとは違った視点で地域のお客様に愛される店舗運営の仕方を確立することが重要です。
100億(40%売上減)落ちていて今更出てきた答えがリニューアル?と正直思ったのですが、すぐに飽きられることを前提に顧客をワクワクさせ続けるアイデアで魅了してもらいかつての百貨店の輝きを取り戻してもらいたい。
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