VMDの基本:レジ横の商品陳列も未だに甘いお菓子が根強い人気の理由

あなたはなぜ、レジ横の商品陳列に必ずと言っても良いほど、お菓子(キャンディなど)が並んでいるかご存知ですか?
砂糖には、ブドウ糖(グルコース)が含まれています。ブドウ糖(グルコース)とは?
仕事やスポーツで疲れると甘いものが欲しくなります。これは私たちの体が不足したものを早く取り戻そうとする自然な欲求です。
体が疲労した状態ではエネルギーを消耗しすぎて、肝臓に蓄積されていたグリコーゲンが底をつき、血液に糖分を補給できなくなり、血液中の糖濃度(血糖値)が著しく低下します。私たちの体は血液中の糖、脂肪酸をエネルギー源としているため、血糖値が低下するとエネルギーの補給が出来なくなり、動くこともできない疲労状態となります。通常、脳はブドウ糖だけをエネルギーとしていますので、血糖値の低下は思考力、集中力の低下につながります。
私たちの体はこのような疲労状態から早く回復するために、甘いものを自然の欲求として求めます。他の一般の食品でもエネルギーの補給は出来ますが、一般の食品は摂取されてから体内に吸収されエネルギーに変換されるまでに時間がかかります。それに比べると、お砂糖は摂取するとすぐにブドウ糖と果糖に分解され、ブドウ糖は血液に入り、数分の内に血糖値を回復させ、疲労が回復します。
これを買い物に置き換えてみるとどういう状況になると、お砂糖がほしくなるのでしょうか。ちょっと考えてみてください・・・!
答えは、買い物が終わった最後のレジ

表題にもなってるくらいなので問題にするまでもないんですけどね。スーパーの商品配置はとてつもなく作り込んでいます。
どこに何を置くことで商品の購買率が上がるのか?もちろん店主の長年の経験と勘もありますが、結果的に経験と勘も脳科学とバッチリ重なり合うのだから驚いてしまいます。
まず人は買い物をするときに脳のどの部位を使うのか。それは、前頭前皮質(おでこと両目の後ろあたり)です。
通称ウィルパワーともいわれています。あなたもこんな経験ありませんか?
家族で、買い物をして夢中になりながらもふと我に返ったとき、「あ~疲れた~。ちょっと今日はブラックコーヒーじゃなくてフラペチーノにしよう」
と、家族の買い物でスタバに訪れるとほぼ100%フラペチーノを頼んでしまう、なんていうこと。これは「買い物をする=選択の連続」のため脳の疲労が蓄積されていきます。
しかもこの部位は睡眠をとらない限り基本的に回復しません。しかし、一時的に回復させることができるのがまさにグルコースだったのです。
だから、疲れた脳を回復させるために脳は「甘いモノを取りなさい」と指令をだしているのです。レジ横はまさにそのベストポジション。
クライアント先で「頑張って買い物をしたあなたへ ちょっとしたご褒美いかがですか?」
とPOPをつけたところコーナー売上が8%ほど上がったほどです。
(もちろん脳科学の見地から作ったPOPなので効果絶大です)
VMDの基本:店頭に並べられた特価品はなぜ店頭なの?

脳科学の話の続きです。店頭に赤札(赤字特価品)商品が必ずと言っても良いほど並んでいるのはなぜだと思いますか?
理由は、ドーパミンを増加させるためです。ドーパミンとは?
意欲やモチベーションを高めるドーパミンですが、多く分泌されれば良いというものでもありません。ドーパミンの過剰な分泌には、ときにその快感を欲するあまり、例えば過食やギャンブル依存のように、意欲や欲求の暴走といった『副作用』ともいえる症状や特徴が現れてしまうことがあります。
と、ドーパミンは快感、やる気、学習能力、運動機能や記憶力といった働きを司る大切な神経伝達物質の一つですが、過剰に分泌されると欲求が強くなり我慢ができなくなります。これがまさにセールの意図なのです。セールの文字を見るだけでドーパミンが分泌されます。
セールと見ただけで興奮しませんか?って冗談ではなく本当にお買い得情報を目にした瞬間に、今すぐ買わなければ損をする!と思い我慢ができなくなるのです。
これはドーパミンが過剰に分泌されている証拠です。と、今回はいつもとちょっと違った視点で学術的な内容でお送りしましたが、この二点(グルコース・ドーパミン)をキーワードにあなたのビジネスでも置き換えてみてはいかがでしょうか。
しかし、最近ドーパミンは慣れると分泌量が減るともいわれているので、「強烈な願望」が生まれる販促企画にする、という難易度の高い企画が求められます。
ぜひ考えて店頭を歩く見込みのお客さまの足を店に向けさせられるように取り組んでいきましょう。
今日の学びであなたがするべきこと
・前頭前皮質(ウィルパワー)が疲労を感じた時に必要なのは砂糖(グルコース)である。この疲労を利用した販売促進やレイアウトは何が考えられるか?
・ドーパミンを過剰に分泌させるための販促企画を一つ立案してみよう
良い販促企画ができたら、次は販促の価値を100倍高める接客術の習得です。
販促の質が良くても接客の質が低ければすべて台無しです。
少ない人数だからこそ高品質な接客を届けられる店を作っていきましょう。
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