店長の能力次第で売上がアップするのがホームセンター業界
スタッフの人数が多ければ多いほど店長の能力が売上に反映されます。
つまり、店長の能力が低ければ低いほど売上は落ちていく、ということです。
なぜ、ホームセンターような大型店は店長力が重視されるのか?
理由はとても明確です。
スタッフのモチベーションが売上に直接反映されるからです。
私はこれを大型店に蔓延る大企業病と言っています。
仕事柄1500坪以上のホームセンターを担当することが多いためスタッフも常時20名近く出勤しています。
大型店でスタッフ人数も多いため、
と、このように大企業ならではの発言が大型店では普通にあります。
と言おうものなら、
と返ってきます。
一人一人の貢献度がどうしても小さく見えてしまうのが大型店舗の特徴です。
主体性を発揮するよりも言われたことをこなせばいい、という考え方が自然と身についてしまう厄介な環境です。
環境が惰性を生むのであればだれが高いモチベーションをスタッフに植え付けることができるのか?
間違いなく店長であると私は思っています。
スタッフのモチベーションを上げるメカニズムを理解できれば売上はアップする
スタッフのモチベーションをアップする方法を習得すれば店舗は一気に売上20%アップまで持ち込むことができます。
実際に私が担当する店は、昨対比で130%まで月商売上アップしたところがあります。
金額にしたらとんでもなく売上アップしているのですが、やっていることは本当に地味です。
そこにモチベーションを置いてしっかりと取り組んでくれるスタッフに感謝しかないのですが、店長の力が大きいことも理解しているし現場では称賛しまくっています。
施策一つ見ても取り組む前の売上と取り組んだ後の売上では最高で昨対比700%の変化が出るほどホームセンターはまだまだチャンスしかありません。
多くの会社がただ商品を陳列しているだけで魅せる努力をしていないからです。
お客様もさほど期待していないため演出があると感動する確率がグンと高まります。
高級レストランのサービスを雑多な居酒屋でされたら「え~~~!!!!」と感動するようなギャップ戦略のようなものです。
(※居酒屋の雑多な感じもいいんだよね~のクレームはご勘弁を・笑)
この理想的なスタッフモチベーションを創り出すためには、店長の献身的なスタッフとのコミュニケーションが必須となります。
私もこれまでに色んなクライアントを見てきましたが、店長がスタッフと横のつながりをきっちりと作れているところはうまくいっています。
縦の繋がり(主従関係)は時代的にも古く店長が孤立します。
しかし、横(持ちつ持たれつの関係)のつながりにすることでスタッフものびのびと働くことができ仕事に充実感を感じることができます。
店長とのコミュニケーションがモチベーションの源泉となります。
大型店舗が2018年に取り組むべき社内教育とは
2018年、大型店舗のクライアントに提案していることがあります。
それは、
店舗研修×店長研修
に投資しましょう、と。
もちろん外部環境に対する対策もとても重要です。
例えば、ホームセンターの多くがかなり古くなっているため、店舗リニューアルすることも重要です。
しかし、その原資となるものが借り入れに頼りすぎるのも危険です。
なぜなら目新しさは効果が限定的で、長期的にキャッシュを生み出す直接的な理由にはならないからです。
すぐに資金繰りが悪化します。
そのため、同時進行でも良いので必ず実施するべきことが店長とスタッフの能力開発です。
これに着手しているから当社クライアントのホームセンターは好調なのです。
おかげさまで今年で4年目を迎えるクライアントもいます。
4年間私を雇い続ける理由があるからこその結果であり、本文で書いていることの証明でもあります。
この会社は日経ビジネスとダイヤモンドに特集されています。
ハード(建物・商品)の魅力は限定的だが、ソフト面(人材・接客)の魅力は持続します。
あなたが働く、また経営するホームセンター(大型店舗)は積極的に人材に投資していますか?
これからの時代は人材投資しなければ生き残れない時代です。
まずは、店長研修から実施し、これから伸ばしたい、または赤字になっている店舗を徹底的に全体改革(スタッフ研修・店舗コンサルティング)をすることで財務改善だけではなく長期的利益に結び付きます。
人材投資しない会社はどんどんすたれていくことでしょう。
どれだけ店がキレイで、広くて商品が充実していても重たくて大きいモノはこれからどんどんネット配送になるからです。
わざわざ店舗に行きたくなる魅力づくりをしている店舗(企業)だけが生き残れる時代です。
関連記事はこちら