1. 店長研修に「講師」が重要な理由
店長研修を導入する企業は年々増えています。背景には、
- 人材不足による店長層の若年化
- 離職率の高さによる人材定着ニーズ
- 顧客体験の質を高めることで売上を維持・拡大したいという経営課題
があります。
しかし、同じ「店長研修」でも、講師によって成果が大きく変わるのが現実です。
私自身19年の店長研修歴があります。(私を選んでください!はもちろんなのですが、どうやって研修講師を選べばいいのかのお話はできると思います。)
研修のリアクションは2パターンです。
研修を受けたその日だけ盛り上がり、翌日には現場に反映されない研修もあれば、たった一度の学びでスタッフが動き出し、売上や口コミが短期間で改善する研修もあります。
この差を生むのがまさに「研修講師」です。
では、どんな講師を選べば失敗しないのか。ここでは 3つの基準 をご紹介します。
2. 基準① 現場経験の有無
最初に確認すべきは「その講師は現場の経験があるか?」です。
教科書的な理論や経営学の知識はもちろん役立ちますが、店長研修において最も必要なのは 現場で実際に成果を出した経験 です。
たとえば、
- 小売・飲食など店舗ビジネスの売上を実際に伸ばした経験
- スタッフの育成や離職率改善を自ら実現した経験
- クレーム対応や顧客満足度の改善に携わった経験
こうしたリアルな経験がある講師は、具体的で説得力のある言葉を伝えられます。受講する店長も「自分ごと」として吸収しやすく、学んだことを現場に落とし込みやすいのです。
逆に、現場経験のない講師はどうしても「理論先行型」になりがちで、店長の心には刺さりません。講師プロフィールに必ず“現場経験”が明記されているかを確認することが大切です。
これまで当社にて店長研修を実施してくださった企業の多くが過去に別の講師に依頼をして研修をしてきています。
「なぜ、当社に依頼をしてくださったのか?」の質問の回答の一つが、「成田さんはトップセールス経験があるから」でした。トップセールス経験がなぜ選択理由になるのかは、まさに「理論先行型」で現場からの反発があったからそうです。
研修を受講しても「じゃあうちの現場でやってみてくださいよ」と反発してしまい当社へ切り替えてくださった、というクライアントは少なくありません。
3. 基準② 再現性のあるプログラムを持っているか
2つ目の基準は「再現性」です。
優れた講師は、個人のカリスマ性だけで研修を進めるのではなく、誰が実践しても成果が出るプログラムを持っています。
具体的には、
- 明確なステップで店長が成長できるカリキュラム
- ワークシートやチェックリストなど現場で使えるツール
- 「学んだ→実践→振り返り→改善」のサイクルを回す仕組み
これらが用意されているかどうかで、研修の成果が継続するかどうかが決まります。
例えば「一度の研修で盛り上がったけど、翌週には元通り」になるケースは、講師に再現性のあるプログラムがなかった典型例です。よくモチベーションアップ研修と言われますが、私からいわせてみればこのような研修は「テンションアップ研修」だと思っています。その場の雰囲気でやる気にはなるが、帰って「私は何をすればいいのか」がわからなければすぐに日常に逆戻りするものです。
失敗しないためには、ツールや仕組みが提供されるかをチェックすることをおすすめします。
また、研修後、次回の研修の合間にフォローセッションを私は行っています。
毎月の研修後にしっかりと課題を消化できているかどうかを確認し、方向の修正やアドバイスを行います。
こうしたフォローも欠かさずに行うことで研修の目的を果たすことができます。
4. 基準③ 店長を「主体者」に変える力があるか
最後の基準は「受講者の意識を変える力」です。
これまでに4000回以上の登壇実績がある私視点にはなりますが、一切研修結果に言い訳をしない研修講師が優秀であると思っています。
話すことは話す、ということに関しては全研修講師可能ですが、研修後に「あまり変わらなかった」とフィードバックがあった際に「受講生に問題がある」と判断をうる講師は少なくありません。
私は、「研修受講するメリットを見いだせなかった」「もっとわかりやすい言葉で進めるべきだった」とすべての原因を私に求めます。
私自身が言い訳を許さず「主体的」に研修を構築・運営しなければいけません。
その姿勢とスキルと振り返りがあってこそ、受講生を主体者に変えることができるのではないかと考えています。
知識やノウハウを伝えるだけなら、書籍や動画でも十分です。講師が果たすべき最大の役割は、店長の意識を“管理者”から“リーダー”へと変えることにあります。
優れた講師は、店長に「自分が店舗の未来を作る」という主体性を芽生えさせます。
- 「売上は数字を追う(追われる)ものではなく、日々の目標設定と行動で創るもの」
- 「自身がやった方が早いと判断し、一人で抱え込むのではなくスタッフを教育し、依頼一緒に店舗を成長させる仲間である」こうした考え方を身につけることで、店長は自然と行動を変えていきます。
そのためには、講師の話が「熱量を持っているか」「人間味があるか」も重要な要素です。店長が「この人の言葉なら信じられる」と思えなければ、研修は形だけで終わってしまいます。
5. 講師選びで失敗しないためのチェックリスト
ここまでの基準を踏まえて、講師選びの際には次の質問を必ず投げかけてください。
- 現場経験はどのくらいありますか?
- 再現性のあるプログラムやツールは提供されますか?
- 過去に受講した店長が具体的にどう変化しましたか?
- 研修後のフォローはありますか?
これらの質問に具体的に答えられない講師は避けたほうが無難です。
6. まとめ:講師選びで成果の8割が決まる
店長研修は「やること」自体が目的ではありません。目的はあくまで、
- 店長が数字を創れるリーダーになること
- スタッフの成長を促し、現場が活気づくこと
- 口コミや売上といった具体的成果を生むこと
その成否を分けるのが「誰に研修を依頼するか」、つまり講師選びです。
失敗しないための3つの基準
- 現場経験の有無
- 再現性のあるプログラムを持っているか
- 店長を主体者に変える力があるか
この基準を満たした講師に依頼すれば、店長研修は単なるイベントで終わらず、現場を動かす力に変わります。
今日からできる第一歩は、候補となる講師のプロフィールを確認し、上記3つの基準でチェックしてみることです。講師選びを妥協せず、本物を選ぶことで、店長研修の成果は必ず変わります。
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