店長研修を始めるなら、内容よりも目的と目標を明確にすること
店長研修で重要なのはどんな研修をするのかよりも、目的と目標を決めることがとてつもなく重要です。
これは、私のような外部講師に外注するならなおさらで会社の現況と未来をきっちりと共有していく必要があります。
店長研修を長年やってきて改めて思うのは現場の成果最大化のための要でありながらうまく運用できていない企業がほとんど。
私が外部講師として入るまではただの数字の共有だったり、店長研修と言ってるわりには、店長会議で終わっているような気が・・・
という企業がほとんどでした。
そして、店長会議も「このままじゃやばいぞ」のダメ出しだらけで店長自身が店長会議(店長研修)に行くのが嫌で仕方ない様子。
これでは店長研修も会議も全く機能しません。
そもそも何のための店長研修・店長会議なのかが明確でない限り「目的」が見えない研修に目標達成はあり得ません。
そこで私は店長研修はもちろんですが、店長会議も合わせて行うので店長会議の進め方もコンサルティングしています。
そこで今回はどんな店長会議・店長研修が成果に繋がるのかをご紹介します。
店長研修は具体的であり、明日からすぐに使える内容(アウトプット)にするべき
まずは店長研修からお話をします。
店長研修に参加する店長は現場で多くの悩みを抱えています。
その一番筆頭にあがる悩みが二つあります。
1)売上が低い
2)人が足りない
今はこの二つが圧倒的に多いように感じています。
やはり、目的・目標が決まったらこの二点のテコ入れからするとよいでしょう。
そして、私の店長研修の特徴でもあるのですが、必ず目標設定は自分でやってもらうようにしています。
これは経営者にも確認をとって行うことであり、会社の目標とは別に店長研修を受けていただいた後に、売上目標を自分たちで立ててもらうようにしています。
基本的には、会社の目標±5%くらいでしょうか。
店長研修で私が伝える”自立”や”自走”をテーマにしているため、できる限りやらされ感を作らないための施策です。
店長研修を合わせて行う店長会議の進め方について
店長研修の後に店長会議をしていただくことが多いのですが、基本的には数字に対するフィードバックは行わないようにしています。
なぜなら、店長が痛いほど理解しているからです。
だから数字の往復は意味を成しません。
となるだけ。
しかもこの指摘をし続けると店長も慣れてきて、すみませんと謝って反省しているそぶりを見せればOKだと思い始めてますます意味がなくなります。
だから、私は数字のフィードバックを行うよりも、違うことに力を入れてほしいと依頼をしているのです。
その違うこととは?????
数字の根拠と根拠の改善
です。
これとっても大切です。
数字を上げるためには、行動が変わらなければ数字が上がることは決してありません。
だから、数字について詰めても何の意味もないというのはそういうことなのです。
達成できていのだとしたらなぜ達成できていないのか?を聞き出し、コントロールできる範囲内で解決策を模索しなければいけません。
もちろん人手不足でオペレーションが回らない結果、接客に集中できないという問題もあるでしょう。
この時に、社長は「がんばって採用活動をしよう」では何の解決になりません。
なぜなら採用活動は不確実なモノだからです。
コントロール下にはありません。
むしろ電話着たらラッキーぐらいの感覚でいるべきなのです。
現状の戦力の元、オペレーション改善のアイデアを一緒になって考えるのが正しいのです。
そして、本部として確実に協力できる部分と現場に求める部分を分けてお互いに力を合わせることで問題解決することができます。
コントロールできないことでの議論の終着点は禁止しています。
以上です。
いかがでしたでしょうか。
自社の店長研修や店長会議の運営の役に立てたでしょうか。
ぜひご活用頂き、交通費も人件費もかけて集まるわけですから実りのある研修と会議にしていきましょう。
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