店長研修で露呈した「考える力」の欠如の結末
店長研修で「だからうまくいっていないんだ・・・」と実感した恐ろしい話を今日は紹介します。
それは店長に「考える力」が欠如しているということ。
考える力が欠如するとどんなことが起こるのか?を先に書きますね。今の時代は顧客の価値観が爆発している時代なので商品も店舗も選びたい放題です。自分の価値観と一番ぴったりな店を選ぶ傾向があります。ややこしいのはこの価値観はコロコロ変わる、ということです。
だから店舗という組織はこの顧客の価値観に合わせた店舗運営をしなければいけません。「いやいやいやうちは顧客の価値観に合わせない、むしろ合わせろ!」と思うのであればそれはそれで良いと思います。その代わりその道では突き抜けないと絶対に受け入れてもらえなくなるので注意が必要です。そういう意味では突き抜ける方が価値観に合わせるよりも難易度は高いと思われます。
資本のない中小企業は価値観に合わせた市場環境にフィットした店作りをすることを私は推奨しています。価値観に合わせろという方針を貫いても良いですが、いつイノベーションのジレンマ(ビデオデッキ→DVD→ブルーレイ→ストリーミングと産業がなくなる)が起こるかもわからないので時代にあった売り方を追求することをおすすめします。
ここで求められるのは「適応力」です。店長研修でもこの適応力を開発するためのトレーニングを多々行なっています。そこで最近特にてこずるのが「考える力」についてです。このような会社の店長は考える力が欠如しています。
・社長がボスマネジメント
・本社の言う通りにしていれば良かった組織
・店長がスキルよりも経験で選ばれている
・慢性的な人手不足に陥るESの低い会社
もしあなたの会社が一つでも当てはまるようだったら店長に考える力が欠如している可能性があります。
上記の組織は自分から意見を言うことが禁止され言われた通りにやれば良いというのがスタンスでこれまで経営してきているので推進力はあるのですが、柔軟性にかけます。
柔軟性に欠けるというのが「適応力」の弊害となります。
柔軟性こそが思考力であり考える力になります。
店長研修で店長マインドを育てるカリキュラム
私が「考える力」が欠如している店長研修では「考えること」を徹底的に行います。そして、自分なりの解を出すまで帰れないし、研修後に実践しないと次回の店長研修には参加することができません。そういう意味では厳しいかもしれませんが、考えることを習慣化させるためには極端なカリキュラムにしなければいけないのです。
もちろんここまでドラスティックにするための下準備があります(離脱率ゼロにするため)が、企業秘密ということでここでは明かせません。いつかオンラインサロンで紹介するかもしれませんね。
カリキュラムをつくる時に企業のステージごとに変えるというのも私自身が大切にしていることです。パッケージ化された企業研修に全く魅力を感じていないので私はすべてカスタマイズで店長研修を作り上げます。本来そうあるべきだと思うんです。これも市場適応性、柔軟性の一つと言えそうです。12年間研修事業を一人でやってこれた超零細企業なりの工夫であり、今市場全体が「適応力」「柔軟性」を求めているので時代に合ったスキル開発と手前味噌ですが実感しています。
実店舗は売上をあげるのが難しくなりました。これからその難易度はますます上がっていきます。商圏ごとに微妙に顧客層が変わるからこそ店長一人一人が考える力を養って店舗ごとに販促アイデアを構築し実行に移せるようになれば自社の環境は大きく変わるはずです。着手するなら今です。
今回の記事にピンときた企業からの問い合わせをお待ちしています。
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