店長研修のグループワークで気づいた「売上の低い店長の理由」とは
売上が低い店の店長に共通している仕事に向き合う姿勢をまた一つ見つけてしまった・・・
と帰りの新幹線で思わず自分で気づいたことに唸ってしまいました・笑
それは、売上の低い店長は誰よりも口が達者で「それっぽく」自社・自店舗の状況を批判する傾向があるということです。
売上が低いのに言い訳と愚痴を気づかれず、さらに同情を集める、とてつもなく上手に話す店長いますよね。
話を聞いてて「そりゃ大変な状況だ」と思わずこっちまでマインドコントロールされそうなほどひときわ熱心に言い訳と愚痴を披露します。
実際の所は中身が全くないのですがね・笑
これがわかりやすくてこっちも突っ込みどころ満載ならまだ救いようがありますが、緻密に計算された言い訳と愚痴では批判しずらいです。
(※もちろん私は一刀両断にして論破しますが)
一般的な企業の店長の上のSVや事業部長は共感してしまうんだろうな・・・とつくづく実感しました。
言い訳と愚痴が上手なので、売れない店長の主張が勝ってしまうんですよね。
店長研修のグループワークが終わり、事務局サイドで聞いていたSVにこんな話をしました。
店長研修で気づいた「売れない店長」を放置するプロ意識のなさ
店長研修のお昼休憩中に研修内容についてのすりあわせがありました。
そして、その話も終わった頃に、SVが私に
「先生、午前最後のうちの店長への話は最高にすっきりしました。ありがとうございます」
と言ってきたので「えっ??」と思わず反応してしまいました。
どういうことかというと、普段は誰も売れない店長に物言いができない状況でいつもSV陣の悩みの種でもあったそうです。
しかし、私が店長研修中にバシッと反論したことが良かったと褒めてくださいました。
私自身の気は悪くしていませんが・・・ちょっと残念なSV陣だなと思いました。
正直言って反論できないということは上司失格ではないかと私は思うのです。
経験・実績で上回る上司であるSVが売れない店長の主張をそのまま受け入れてしまう時点で上司として成立しません。
(これからの時代は組織はフラットになりますが、この話は一旦置いておいて)
上司である以上部下を導くのが仕事だと思います。
しかし、その責任を放棄しています。
だからお昼休憩中でしたが気を悪くしない程度に、
「それじゃSV失格ですね。部下を目標達成に導くのが仕事ですよ。売れない理由や御託を並べて頷いてどうするんですか。ずっとその環境を許し続けたら店はどうなりますか?潰れますよ。」
と言った途端、やっぱり気を悪くされました・・・言葉選び難しいなと。
売れない店長の言い訳と愚痴を放置すると店は潰れる
すると、こぞってSV陣は、厳しく言ったらやめられたら困ると言います。
思わず「はぁ・・・」とため息をついてしまいました。
全然SVの仕事わかってないじゃないですか・・・
「だったらコミュニケーションの勉強していますか??」もっと部下のやる気を引き出すようなコミュニケーションに関するビジネス書を読んで勉強していますか??」なぜ私があの店長の気持ちを180度変えられたと思います?講師という立場だからじゃないですよ。」
部下をやる気にすることを放棄して文句ばかり・・・これ売れない店長と同じじゃない?
ここでももうお気づきかもしれませんが、SVが売れない店長を許す、ということは仕事を放棄している、つまり、SVが言い訳と愚痴癖があるから売れない店長も言い訳と愚痴をいっている、ということです。
おそらくこの会社ではさらに上の上司もその上の上司も同様の傾向があるんだろうな・・・と思いました。
これでは売れる店長のモチベーション維持が心配だな・・・と。
店長研修をしているとよくこういった場面に出くわします。
もしあなたの会社も少しでも売れない店長を許す傾向があるのだとしたら、店長研修を実施するのも良いですが、同時にSV研修なども検討した方が良いでしょう。
店長研修にSVが期待を寄せるって本末転倒ですからね。
本来であれば私ではなくSVが言わなければいけないことを私が言っているのですから。
その姿にガッツポーズするSVってダサいですよね。
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