店長研修で禁句にしている「時間がない」「がんばります」の二語について
私の店長研修では「がんばります」「時間がない」の二つの言葉を禁止にしています。なぜなら、この二語は逃げ道で使われることが圧倒的に多く生産性を下げる言葉だとわかったからです。
時間がないと言う店長がいますが、時間がないのではなく「やりたくない」と私は受け止めます。なぜならもっと激務の店長はきっちりと課題を遂行してきている場合がほとんどだからです。
時間がないのではなくやりたくない
私が「やりたくないんでしょ」と聞くと微妙な顔つきになる店長が多く、面談を通して交渉します。私にも課題の出し方に問題があったろうし、受講生側にとっても軽い気持ちで、またやらされ感満載で店長研修を受けていたことを反省します。お互いに寄り添わないとこういう研修はうまくいかないので納得いくまで話し合うことを大切にしています。
店長研修でこういったことができる限りおこらないように「なぜ取り組む必要があるのか?」を明確にするようにしています。人は理由がないことはやりません。目的がなければやるべきことでもやらされ感が抜けないしやらなくなります。
「時間がない」というのは嘘でありサインであることを講師としては受け止めます。
店長研修で禁止する「がんばります」の理由は?
店長研修で封印する「がんばります」は、中身が伴っていないからです。曖昧な言葉の代表が「がんばります」です。何をいつまでにやるきるのか?を話せば良いのであって「がんばります」ではダメ。
抽象的な言葉ではコミットメント(決意)は促されずに曖昧なまま流れていきます。店長はただでさえ現場で忙しいのでできなくても許されるのではないかと思っている店長が多いです。
私の店長研修ではこう言った言葉は許しません。がんばりますと言ってきたら「いつまでに何を?」とか必ず聞くようにしています。
これも12年間店長研修を担当してきて「やりきる店長」と「やらない店長」の言葉の使い方の差で見えた一つのノウハウですね。
店長研修でこの話をしたら他にどんな言葉があるんですか?と聞かれたのでせっかくですからここでも紹介します。
・できるかぎり
・やれるだけのことはやります
・やりたいです
・時間を見つけて・・・
・難しい・・・
・大変・・・
このくらいでしょうか。
具体性を奪う言葉は基本的に店長研修からは排除するようにしています。理由は具体性が欠けると行動力が落ちてしまい
「学んだことで満足してしまう」
から。
学んで満足するのは学んだことにはいりません。実行してなんぼであり実行しなければ店長研修の価値は一ミリもないのです。
気持ちがふわっと少し上がったところで数日したら元どおりになりますよね。これでは店長研修の効果は最大化されません。
意識だけが変わっても実際に売上が上がったり、リピート率・紹介率が高まる、さらには従業員の離職率が下がるという目に見える結果に繋がらないのです。意識だけではなく「行動」が変わらないといけません。
今回紹介した言葉たちは「行動」を抑制する言葉だと理解していただければ良いと思います。これは決して店長研修だけの話ではありません。
日々の営業でも活用できる言葉だと思うので覚えておいていただけたらと思います。
私はクライアント先で常々「目標達成するために必要なことは行動を変えること」と言っています。だからクライアントの売上も上がるし、離職率も下がります。
行動が変わらなければ何も変わらない、行動が変われば何もかもが好転する!というのが私の店長研修の特徴です。ぜひ「意識」だけが変わったと言って思うような研修効果が得られていないという状況であれば当社にご連絡いただければ最適な解決策を提案できると思っています。ぜひ。
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