店長研修で伝える「良質な人間関係からは忠誠心が生まれる」
良い人間関係を育むコミュニケーションの中からしか「忠誠心」は生まれないと私は思っています。
これはクライアント先でもよく話すのですが、「ロイヤリティ」を高めるにはまず顧客の前に従業員のロイヤリティを高めることが大切であると。
多くのセミナーでもロイヤリティを高めるにはどうしたらいいか?と上がり小手先のテクニックを披露している研修やセミナーはありますが、私から言わせれば微妙の一言。なぜなら、働くスタッフ一人一人が高いモチベーションで心が満たされていないのに顧客の心を満たすことはできないと思っているからです。
というか、これ原理原則のはずです。自分が幸せじゃないと相手を幸せにできないし、自分が笑顔じゃないと相手を笑顔になんてできっこありません。
そうですよね?
私は店長研修でも絶対に小手先のテクニックだけを伝えるようなことはしません。なぜなら持続性がないから。それこそ講師のアイデアに依存して儲かるのはコンサル会社、研修会社になります。こんな仕事の仕方をしていたら自分の存在意義がなくなると思っています。日本中にはまだまだうまくいっていない店舗が五万とあるので一日も早くその企業を救える土台を作りたい、と思っているので企業にはどんどん自立してもらうことを最優先仕事をしています。そして、「紹介してください・笑」と。
店長研修のセミナーで伝える「従業員の忠誠心を育てる2ステップとは?」
1)認める
まずはじめに、認めることの重要性について話をします。認めるとは、見て止めるということです。売れない店長は現場のスタッフがどういう動きをしているのかわかりません。なぜなら基本的に本部業務に追われていたり、自分のことにしか興味がないので、部下がどう仕事をしているかよりも「結果」にばかりフォーカスを当てます。これがよくない。
例えば朝礼をして「じゃあ後は頼んだよ」と自分は事務所に籠もってしまい、夕方店に顔を出すと「なんでこれしか売れていないの?」とこんな調子のコミュニケーションをとっていたらうまくいくわけないですよね。(でも実際にこういう店長いるんですよ。自分がお山の大将だから)
同じ空間にいて、スタッフのしていることに対して興味関心を持つことが大切です。
「○○さんこれしてくれてありがとね。」「○○さん在庫整理大変だよね、いつもありがとう」としていることを承認することが大切なのです。私はABCマート時代から一度大きな失敗をしてこのようにコミュニケーションをとるようになって組織が激変しました。
話し方・伝え方を変えるだけでスタッフに笑顔が生まれます。まずは何をしてくれているのかに興味を持つことから始めましょう。
2)褒める
これもとっても大切。私は褒めることを存在承認と呼んでいます。存在承認とは、「いてくれているだけで十分」というスタンスで日頃からスタッフとコミュニケーションをとることを推奨しています。
これは人手不足だから下手に出ろ、という話ではありません。そうではなく、数多くの働く先の中から自社を選んでくれたことに対する感謝の気持ちです。「そんなきれい事」と思われるかもしれませんが、心からそう思って日頃から接するとギスギスするわけもないし、人間関係は自然と向上していきます。
ギスギスする売れない店長の職場は「お金払ってあげてる」とどこから上から目線でコミュニケーションをとっているからうまくいかないのです。
認める・褒めるとこの二つを徹底することで自然と従業員の忠誠心は育っていきます。この二つを通して生まれる効果は「自主性」です。
スタッフ自らが勉強をはじめて売上アップに繋げるための勉強を重ねます。そして、実績を作ることを店舗・会社全体で賞賛する仕組みを作ることで組織は活性化していきます。
従業員満足度を向上するのは意外と単純なことであり、当たり前のことです。目先の売上に囚われるとみなければいけないコトを見失いがちです。ぜひ会社全体で今日の話を徹底していきましょう。
次回は、自主性から生まれる時間管理についてお話をします。どうぞお楽しみに。
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