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店長研修で伝えた経験豊富なパートを最大の協力者にする方法 その1

”扱いにくい”経験豊富なパートさんを右腕にするには

日々店長研修で全国を回っているのですが、最近増えた相談ごとの一つに、経験豊富なベテランパートへの接し方に悩んでいる、があります。

「うちのベテランパートさんには言いたいことも言えません・・・仕事は抜群にできるのですが、新人アルバイト・パートとそりが合わなくてすぐに辞めてしまうんです」

あなたも同様の悩みを持っていませんか?

私は明確に、かつ再現性100%の解決策を持っているので、悩んでいる店長にはすぐに共有し短期間で問題解決します。

どうやって解決するのか?が今日のコラムのテーマになります。

関心度が高いテーマでもあるのでシリーズ化してお届けしようと思っています。

第一回は、店長と対立しやすいベテランパートとの確執を取り除く方法について

第二回は、ベテランパートの指導方法について

第三回は、店長とベテランパートと新人が一つの目標に向かうには

※遠慮がちな関係性を克服し、教育を通してさらなる成長を遂げ、全スタッフで力を合わせて目標達成するにはどうしたらいいのか?を三回に分けてお送りします。

扱いにくいパートではなく、ベテランパートは変化が怖いだけ

私が今事業再生で多くの店舗再生に伺うと人間関係がとてつもなくギスギスしている上、統率できるリーダーが不在、規律がない状況に出くわします。

そして、全スタッフに協力をしてもらい店舗再生をしたいのだけれどこれがまたとても大変。

一番大変なのは、ベテランパートを最大の協力者にすることです。しかし、協力してもらえなければ店を再生することはほぼ不可能です。それくらい重要な存在です。

と、重要なのですがなかなか心を開いてくれず、さらに現場を取り仕切っている感がすごくて、思ったよりも懐に入れません。

と、数週間に及ぶコミュニケーションの結果、最後は、「私たちに何ができますか?」と協力してくれるようになります。

私が店舗再生をする際の仕事の9割はここで片付いたといつも思っています。

それくらい大切なのが、現場のドンを味方につけることです。

文字にすると簡単そうに聞こえるのですが・・・思ったように協力してもらえないのが実情ですよね。

ではなぜすぐに協力してくれないのか?これは各店舗の店長も頭を悩ませることではないでしょうか。

結果的に、「ベテランパートさんが協力的じゃない。戦力ではあるのですが・・・」

と愚痴るだけで何の解決策もない話になるのです。それで必要以上にビビッて言いたいことも言えずに放置してしまうという最悪な関係になります。

ここからは、私が数えきれないほどの店舗コンサルティング教育研修をしてきた経験でお話をします。

私と同等の経験を積むことは至難の業です。

なぜなら、私の仕事はある意味毎週のように異動し、新任店舗で新しい全スタッフとの出会いを即日最大の協力者にするスーパー店長(自分でいうのもなんですが)のような仕事だからです。

ですから、経験値の差が生んだノウハウだと思って聞いてください。お局気質の強いパートさんは、私が行くと目も合わせてくれませんし、極力関わらないようにしようとします。

そして、ベテランパートを中心に数名で会話をし距離を置こうとします。その都度私自身の反応は、

「あ~またやってしまった・・・歓迎される良い方法はないのかな。」と後でいつも仲良くなったベテランパートに言われるのは、

「先生、最初に来た時にムスッとしてたじゃないですか~・笑」

「緊張してたんですよ・笑」なんて笑い話によくなります。

この結果に結びつく大切な姿勢は「ベテランパートに寄り添うこと」です。これがとてつもなく大切です。

変化を嫌うベテランパートに安心感を与えるのが最優先

どうやってベテランパートを味方につけるのかというと彼女らに安心してもらうことをコミュニケーションの中心におきます。

多くのベテランパートがなぜ意固地になるのかというと、

新任店長が赴任→新しいやり方を導入→ベテランパートが仕事についていけない、という大きな変化が怖いからなのです。

だから、今までのやり方に固執しようとしたり、新任店長を排除したりしようとするのです。

たいていが話をちゃんとすると「めっちゃ良い人やん」(なぜか関西弁)となります。

とはいえ、自己防衛はどうにも避けられない人間の欲求から来ている不安感なのです。

だから、一番大切なのは、いきなり自分流で!と新任店長の気合を押し殺してでも、

「これまでの店舗の運営の仕方をおしえてください」とまずは、意見を聞くようにすることが大切です。

何もかもが古くて効率が悪くても全否定することはおすすめしません。

まずは、聞く、それから新しいやり方を提案するようにしましょう。さらにベテランパートを置いてけぼりにしないで

「一緒にこの店を変えていきましょう。〇〇さん(ベテランパート)の力が必要です」

と、店長の部下、という構図ではなく、横並びの提案をすることでベテランパートは安心します。

自分の居場所がなくなるのではないかという不安を失くしてあげること初期段階ではとにかく必要なことです。

ベテランパートとの良い人間関係なくして店舗改革は成立しません。

前に、こんな話をある友人経営者としていたら、「経営サイドからしたらスタッフ一新したいという思いもあるだろうね」

たしかに、そうかもしれませんね。一昔前なら効率を考えたら・・・なんて思い切った人材のかじ取りができたかもしれません。

だから、こういった問題や悩みはなかったはずです。しかし今は深刻な人材不足です。

ましてや業界経験が20年以上あるベテランパートはなくてはならない存在です。

明確な上下関係を作る前にまずは横並びにしパートナーとしての存在を認めることで改革のスタート地点に立てると私は思っています。

「この件どうしたらいいですかね。〇〇さん、今までの経験から教えてもらえませんか」

「もうちょっと在庫量を調整して、ロスを減らる方法があります。それは・・・」

「なるほど!それめっちゃいいじゃないですか。すごいですよ!!」

と、出してくれた意見は最大限称賛します。

こういったプラスのコミュニケーションを重ねることでベテランパートは心を開いてくれるようになります。

第一回目はここまでにしましょうか。

続編をどうぞ楽しみにしていてください。

ぜひ私の書籍で続きを学んでみてください。

この本はクライアントの店長の中でもトップ30名のスーパー店長のノウハウを抽出した書籍です。

ぜひお読みください。

目から鱗が落ちまくります!

 

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