アパレルの店長教育はマインド重視の理由
アパレルの店長教育は若手が多いこともあり、「店長マインド」を教えることが多いです。
例えば、目標売上を一つ取ってみても「なぜこんな無謀な(個人の解釈)数字を達成しなければいけないのか?」と、理解できていない店長も少なくありません。
よく聞く「無謀」という表現。これは、日々店頭に立っていると果てしなく高い目標に見えてしまう傾向があります。
まず、この解釈を変えることも研修カリキュラムの一つです。
そもそも目標が会社から与えられてその目標自体が現実的にならない限りどう考えても達成することはできません。
アパレルの若手店長を見ていても責任感が薄いというか、数字に対する意識は低いです。(あくまでも個人の見解です)
日々の営業を俯瞰してみると「この数字は無謀」だという解釈を変えるためにより日々の営業についてヒヤリングを重ねます。すると、
「日々目標達成するためにどんな努力を重ねていますか?」
と聞くと、未達成店舗(若手店長)のほとんどは何もしていません。
こんな言い方したら失礼かもしれませんが、自分自身がなぜ店長に選ばれたのかもわからないし、店長に求められることもよくわかっていないので、「何をしたらいいのか」がまるでわかっていませんでした。
逆に安心したというか、チャンスしかないとコンサル目線では思いますが、会社目線で考えると何もわからないまま店長にしてしまうのは・・・どうなんだろうと思ったりもします。
成田研修担当者の言い分は、「人が足りないから店長だけでも頭数を揃える必要がある」とのことでした。
きっとこの会社だけの出来事じゃないんだろうなと思い、今日のコラムを書いています。
あなたの会社はいかがでしょうか。人材不足を理由に十分な準備ができないまま現場に大きな負担を課していませんか。
若手店長は不安を抱えながら会社に文句を言うことでバランスをとる
表だって言葉にしないが不満を持っている若手店長は多いように感じます。
もちろん成長企業や社員の平均年齢が若い会社は別として、これまでご縁を頂いた4万人近くの店長の中で若手店長は不安を感じながら解消先がなく途方に暮れ「こんなことになってるのは私の責任じゃない、会社の責任」と他責の癖が付いているという印象です。
店長職→強制→やりたくない→不安
という心的パラダイムを変えなければ店長教育は何をしても無駄です。
店長職→チャレンジ→やりたい→希望
このように会社に感謝できるマインドを持つことが大切です。
しかし、強制はできません。ただでさえ人が少なくて大変な中、自分の今のネガティブなポジションを会社から与えられて日々の業務を一生懸命やっているわけですから。
私は会社側にも現場が変わるのと同時に本社も変わらなければ降りますからね、と常々言っているので相互に変わる姿をこれまで幾度となく見届けてきました。
会社は店頭で働くスタッフや店長を酷使するスタンスは私は大反対です。
元々販売員からキャリアをスタートしたから余計そう思っています。
しかし、両者が敵対視しても先に繋がらないので両者が変わることを私は望むし同じペースで改革をするように促します。
「会社が変わってきた」
「現場が変わってきた」
お互いお互いに関心を持ち成長していくことで会社にイノベーションが起こります。
現場だけが変わるなんてあり得ない、これだけは言えます。それこそただのブラック企業だし、私が現場に無理矢理希望だけを持たせたらただの洗脳になります。そういう仕事は絶対に受けません。(すみません、熱く語ってしまいました・・・笑)
現場も本社も一緒に変わることで会社は大きく変化します。
まずは店長教育のスタートは絶望から希望に変わる前向きなマインドを形成することから始まります。
同時に会社も変わる(現場のニーズをヒヤリングし応えていく)ことで衰退一直線だった負のスパイラルは一気に好転します。ほんとですよ。
もし、今あなたの会社が人材難で売上利益も落ちていて、現場から不満が沢山出ているのだとしたら力になれるのでいつでも連絡ください。
おそらく自力でなんとかなることではないと思っています。
本部サイドも現場を敬遠してしまいがち、この時点でかなり危険な状態と言えるでしょう。
まだ利益がギリギリ出ているのだとしたらやるなら今しかないです。
ぜひお問い合わせお待ちしています。
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