もう商品や立地で勝てる時代は終わった。これからの時代は店長次第
店長教育の現場でわかったことの一つに店長次第で売上は倍増する、ということです。
店長がスタッフにどのようにコミュニケーションをとっているのか、朝礼時にどんな発言をしているのか、繁盛店には店長を起点とした売上アップの秘訣が沢山かくされています。
先日も昨年まで昨対比80%そこそこだった店舗を店長が替わっただけで昨対比170%まで売上アップした店長の店に行ってきました。
(というのも「成田先生!うちの店きてください!めっちゃよくなったんですよ!」と言われたのもありますが・・・)
店長が替わったでこんなに売上が上がるモノなのか?と私自身も半信半疑だったのが実際に現場に足を運んで「やっぱここの店長は本当にすごい!」ということがよくわかりました。
では前店長と今の店長の違いは何か?スタッフに聞いてみました。
その中で印象に残っている一言は・・・?
「私は怒られるのが嫌な性格だから怒れない性格です。だから店長らしくないかもしれませんが、精一杯頑張るのでよろしくお願いします。」
という最初の挨拶で拍子抜けしたそうです。それまでの店長は「私が新しい店長の○○です!ビシバシいくので」や「今までのやり方は全部変えて私のやり方にします!」みたいな一言を言ってしまう・・・そうです。
まぁたしかに私も販売員時代に店長はコロコロ替わりましたが、最初から自分の弱みや苦手なことを開示する店長と出会ったことはないですね。
店長教育でも教える「最初に自己開示」することの重要性
スタッフを笑顔にしたければあなたが笑顔になりなさい、自己啓発業界では比較的に馴染みのある「インサイドアウト」。
まずは自分自身が変わることで相手も変わる、という話です。
私もその通りだと思うし、店長陣にもよく伝えています。スタッフに本音で話をして欲しければ自分自身が本音でスタッフに伝える癖が必要です。
自分が変わらないで相手を変えようとしても難しい(これをアウトサイドイン)です。
しかし、旧来の店舗マネジメントではこのアウトサイドインが横行していました。店長は何もしないでスタッフばかり働かされてやる気がないのであればクビを切ることは簡単でした。(めちゃくちゃ極端な例ですがわかりやすく説明するためにご容赦ください)
相手を変えられる時代はもう終わりました。働かせてあげてるのではなく働いてい頂いているのです。数多くの選択肢の中から自社を選んでくれていることに感謝をしなければいけない時代です。
この繁盛店店長はスタッフにまずは自分をさらけ出すことで、スタッフの心をつかむことに成功しました。
それでスタッフが上記のようなことを言っていたよとフィードバックしたら
「えっそりゃそうですよ。だってできないことはできないと言わないと肩に力が入り続けながら仕事することになるじゃないですか。」
たしかにその通りですね。笑顔になることすらキツくなるかもしれません。
大切なことを教わった気がします。
まずは自分が変わること、そしてスタッフが変わるまで辛抱強くフォローアップしていくこと、常に前提は自己開示をすることで関係は育まれる
繁盛店には繁盛する理由がしっかりとあることが今回も証明されました。
店長は弱みを出してはいけない、常にリーダーシップを発揮しないといけない、と自信がない中で強がることが正しいと信じて最終的には役職に疲れる店長が多い中、肩肘張らずに等身大でスタッフを巻き込む店長がいることに勇気づけられました。
何も特別なことができなくても良い、あるべきことは素直で正直な気持ちを相手にわかるように伝えることです。
あなたはいかがですか?スタッフに等身大の自分を出すことができていますか?
ぜひ自分の素直な気持ちを一度伝えてみてください。きっと関係が修復もしくは発展していくはずです。
店長とスタッフの人間関係はの善し悪しは売上に反映します。今回の店舗訪問で思い知りました!
本コラムの別の記事も含めて沢山読んで頂き、「スタッフとの良質な人間関係」を作っていきましょう。
そうすることで売上アップする土台は作り上げられるはずです。
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