小売・サービス・飲食業の福利厚生は3つの資質に関連するものが良い
前回のコラムでこれからの小売・サービス・飲食業で重要な人材開発は3つの資質に重きを置くと良いと話をしました。
1)創造性
2)効率性
3)主体性
です。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
これは私が行う店長研修・販売研修・接客研修内の話ではありません。
私はこれを福利厚生にも置き換えられると思っています。
クライアント先でも従業員の定着率を上げるために、
と聞かれます。
従業員が求めていそうな・・・という主観的な物差しでえらぶのは危険です。
かといって従業員に聞いても情報が多くてまとめることができず逆に不満に繋がります。
ではどうしたらいいのか?
それは、先ほどあげた3つの資質に関連した福利厚生が良い、ということです。
例えば社員旅行を取り入れるとします。
ただ社員旅行をするのではなく、3つの資質を強化することに繋がると望ましいです。
1)創造性 行き先を投票で決める 行き先で“冒険”が用意されている
2)効率性 限られた時間内で多くの観光地を回る 朝早く動いて渋滞を回避
3)主体性 社員旅行委員会を創る 旅行中はチーム戦で行動し優勝チームを決定する
と、ざっくりですが関連性を挙げてみました。
これで社員旅行は画一的で退屈なパッケージではなくなります。
今年の社員旅行は北海道。新千歳空港に到着するやいなやチーム分けをし、各グループに課題がかかれた紙が渡される。この紙には各チームの行き先とそこで達成しなければいけないミッションがかかれている。どのチームがこのミッションを最初にクリアし、夜の懇親会場である札幌のホテルに到着するかを競い合うゲーム。優勝者には沖縄旅行をプレゼント!
なんていう社員旅行があっても良いのではないでしょうか。
社員旅行で3つの資質を強化すると今回は紹介しましたが、社内で展開する福利厚生も
ただパッケージを提供するのではなく、一ひねりして提供することで盛り上がるし、会社が現場を大事にしているということがしっかりと伝わります。
という時代ではない、ということです。
福利厚生は従業員への感謝の気持ちを表すことの一つですが、活用・利用する社員にとってどう受け止められるものなのかを考えなければいけない、ということです。
提供しても受け手が
と思ったらその福利厚生は不満になります。
福利厚生にお金をかけるならそれだけ給料をあげてくれ!と思われるということはその時点で福利厚生になっていません。
大切なのは、福利厚生が給料アップよりも従業員にとってメリット(喜び)があると思ってもあることです。
ここに必要なのが
福利厚生×企画
なのです。
ただ右から左に提供するのではなく、体験価値が額面以上になるように組み立てることが重要です。
ぜひすでに福利厚生を取り入れて全然活用・利用されていない企業も、新しく福利厚生を始める企業も参考にしてみてください。
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