店長の必要な要素の一つに「良質な人間関係作り」がある
店長研修の中でも頻繁に触れるのが「良質な人間関係」の構築の重要性ですが、売上を上げることばかりに気をとられていると組織崩壊する、ということがあり得るので注意しながら関係性を保つことが大切です。
売上を上げようとすると負荷がかかるため組織はまず感情面で乱れます。
「なんでそんなことまでやらないといけないんだよ~」と。これはスタッフ人数で全く問題のない負荷であったとしても新しく始めることがあると大抵ハレーションが起こるのが組織と言えるでしょう。
それでも実行しなければいけないことが多いため店長の役割は指示がバンバン来る中でもうまくメンバーの士気を保ちながら遂行することです。ここで大切なのは感情に左右されない組織を作ることです。
「やると決まったことはやる!」というスタンダードを作ることが店長に求められる大事な役割の一つ。
では、どうしたら感情面の揺さぶりを最小限にして、本部からの要求が多くても気持ちよく店舗が対応できるようになるのか?
店長研修では大切なカリキュラムの一つです。(私の得意分野!)
店長の仕事、店長の役割の大部分はコミュニケーション能力あってこそ成り立つ
どの企業の店長にも共通しているのがなんだかんだいって店長が高いコミュニケーション能力がないと、良い組織を作るのは難しい、ということです。
それも「気遣い」ができることがとりわけ重要です。例えば本社から難易度の高い販促がおりてきたとしましょう。
コミュニケーション能力の低い店長は「会社が決めたことだから仕方がない・・・」と投げやりだし、他責にして反感が出ても「自分の意思ではなく会社が勝手に決めたこと」と突き放した言い方をします。
しかし、売れる店の店長は違います。
「みんなもただでさえ大変な中これから始まる施策に取り組んでもらうのは申し訳ない。でもこれを乗り越えたら売上達成だけじゃなくて、みんなのスキルアップにも繋がってこれからの仕事がもっと楽になるから一緒にがんばってほしい」と、現場が大変なことを踏まえた上で協力を募るから目立って不満も生まれません。
言い方一つでもスタッフの受け止め方は大きく変わります。
と、このように売れる店の店長は現場を見方につける上手な話し方・聞き方ができます。これを私は店長研修で教えて全店長にコミュニケーション能力向上を指導しているのですが、売れる店の店長のコミュニケーションを参考にしながら作っています。(内緒です・笑)
そのためか店内コミュニケーションでの不協和音も減り、離職率がどの会社でも下がっています。
と、コミュニケーションの重要性を伝えた上で、本題です。日頃からスタッフの本音を引き出すことができているかを確認しましょう。
スタッフが本音で話すかどうかというのは言葉の節々に現れます。例えば「実は・・・」のワンフレーズが特にそうです。
またスタッフが「もっと○○したいんですけど、どうですか?」と意見を自分から言ってきてくれるというのも同様です。
本音を日頃から引き出せているかどうかを注視しながらコミュニケーションを再確認してください。
実は、この「ストレスの確認」を週に1回はやることでスタッフのモチベーションもパフォーマンスも落ちないどころから上がり続けるというのがこのチェックの特徴です。
もちろん「言いたことが言えていないな」という気づきでもOKです。きづいたらすぐに改善をしていけば良いのです。
チェックする習慣が付くだけでもコミュニケーションは自然と改善されていくので特に何もしなくていいかなというのが私の実感です。
それでもスタッフが本音で話してくれないなと思ったのであればチェックが甘いか慢性的に不満が眠っているという可能性があるのでまた違った問題になります。
(この数百のコラムの中でも「モチベーション」をテーマに記事を読んで頂ければ解決する問題ではありますのでぜひ読んでみてください)
常日頃から良質な人間関係を築いていればモチベーションは維持されるし向上します。この良質な人間関係から本音は生まれるし、引き出すことができます。
ぜひご自身の現時点でのコミュニケーションスキルを見極めた上で何をするべきなのか?を考えてみてください!
今日は店長研修で最近伝えることが増えた「本音の引き出し方・向き合い方」についてお話しました。
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