店長研修のカリキュラムは、企業規模と事業成長度で決定する
先日当社の新しいクライアントになってくださった自動車販売店の経営者が、
「いや~実は今までも店長研修をやっていましたけど、今までで一番現場に合ってましたね」
と言われたので「それだけヒヤリングもさせていただきましたし、カリキュラムは全部オーダーメイドでつくっていますから」と答えました。
これ普通ですよね?という感覚でいたらどうやら違ったようです。
以前は大手のコンサル・研修会社に店長研修を委託していたそうですが成果がでなかった、理由は店長研修のカリキュラムが現場に合っていなかったから、だそうです。
話を聞くと画一的な店長研修でパッケージ化されていたことが原因では?と。
そりゃそうだ・・・。
世の中には色んな研修がありますが基本的にパッケージ化された研修は成果が出にくいと思った方が良いです。
なぜなら、実店舗を経営していればわかることだからです。
今までは金太郎飴みたいに同じクオリティの店を量産すれば勝てる時代でした。これは人材も同じです。同じ価値観に当てはめて言われたことをこなしてくれれば良い、という組織であればパッケージ化された研修でまず問題ありません。
なぜなら、画一化が目的だからです。
しかし、実店舗も商品の売れ方が日に日に変化していますよね。当然市場で求められる販売員やスタッフ、店長に求められる役割もコロコロ変わるのです。
その都度現場に即した研修を設計しなければ当然成果に繋がらないですよね。
店長研修のカリキュラムは事業再生と上場目指す企業同じなの?
そんなわけないでしょ・笑
それでも店長研修を提供する際にパッケージの方が講師レベル問わずに開催できるので横展開しやすい、つまり研修会社が儲かるスキームが前提になっているということです。
そりゃ私も毎回のように店長研修をカスタマイズで検討する時間と工数考え方超絶非効率なのはわかっています。しかし、その分クライアントの結果に繋がるので当然こだわって事前準備をします。
画一的な研修はこれから淘汰されるでしょう。市場環境・顧客購買行動の変化の早さを考えたらパッケージ化する頃には新しい売り方・見せ方・提供の仕方をしなければいけなくてすぐに陳腐化することでしょう。
(※誤解の無いように、別に他の会社の店長研修をディスりたくて書いているわけではなく、単純に成果が出る、出ないの違いについて考察しています。パッケージ・カスタマイズのそれぞれの利点はあると思います。)
話を店長研修に戻します。私の店長研修は事業再生レベルから上場準備に入った成長企業問わず引き受けています。当然ながら現場レベルの課題感は全くと言っても良いほど違います。
例えば成長企業は基本的に店舗スタッフのモチベーションは高いです。反対に事業再生に入っている店舗スタッフはとても暗い、ネガティブな傾向があります。
それぞれ店長に求められることは変わるのは想像つきますよね。
店長に必要な要素は日に日に変わる
私が店長研修で大切にしているのは「変化に柔軟な店長育成」です。
これからの時代はますます画一的(コモディティ化)な店舗運営は廃れていくと予測しています。(大資本の企業を除いて)
当然ながら店長に求められることが変われば店長はその状況に適応しなければいけなくなります。
顧客の消費の仕方がここまで短期間でコロコロ変わる時代も未知の領域なので今はただただ顧客の購買行動の変化に対する適応力を磨かなくてはなりません。
そして日々の売上やファンを獲得していく過程で未来への投資、それこそが「予測力」を高める教育研修が求められます。
これは成長企業も再生企業も同じ。結局時代の流れは変えられないので時代に合わせて企業を成長させることが大切なのです。
こうして書いていて私自身も店長研修の方向性が明確になりました。最後までお読み頂きありがとうございます。
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