店長研修のカリキュラムの一つ「事前準備」の重要性とは
ビジネスは事前準備が9割と、以前読んだ本に書いてあったのを見て、衝撃を受けたことがあります。
私はこれまで出たとこ勝負の性格もあったため「そうだったのか~」と。
当然この言葉と出会うまではなんとなくでやってきました。
まさに全く売れないABCマートの販売員の時の話です。
しかし、ビジネスの世界はそんなに甘くないということを実感しました。
いかんせん1日2万円しか靴が売れないのですから。(ほかのメンバーは10万円以上売っています)
この差はまさに事前準備にあったということがよくわかりました。
例えば、売れている販売員(先輩)は常にスニーカー市場をネットでチェックしていましたし、ファッション誌も常日頃から見ていました。
当然ABCマートの広告が入っている雑誌や企画ものをチェックをして顧客からの要望に対してもすぐにこたえられる準備を怠りませんでした。
スラムダンク風に耽ったのを覚えています・笑
実はこれは私が販売員だったころの話だけではなく、店長も同じです。
売れていない店長はろくな準備もせずに日々の営業をしています。
準備をしないのか?と聞けば、「時間がなくてそんなことをしている暇はない」と言い返してきそうな状況です。
これでは日々以前の売れない私のように出たとこ勝負で帳尻合わせしようとしているのと同じ。
うまくいくわけがありません。
そんなに世の中は甘くないのです。
私もこれまでに色んな企業を見てきましたが、売れている店長は事前準備をキッチリと行い「これなら数字が必ずとれる!」と確信して営業に臨んでいました。
この姿勢がとても大切なのです。
店長研修で伝える「事前準備を行う店長はクレームが少ない」は本当?
本当です。
事前準備を行う店長はとにかくトラブルが少ないのが特徴です。
反対に事前準備をせずに店の営業に臨む店長は想定外の出来事に見舞われてトラブルだらけになります。
例えば、万が一クレームになった時の対処法、と言うのが事前にまとめられていれば初期対応でクレームを火消しすることができます。
しかし、売れない店長はそんな準備もしないので対応が後手後手になり、トラブルはどんどん大きくなっていきます。
トラブルが起これば当然人と時間が奪われます。
だから極力控えたいところ。
人材不足で悩む店舗も常日頃からスタッフを大切にしていれば人不足になることも回避できたのではないかと常々思います。
人が辞めるのには理由があります。
それが例えば学校卒業のタイミングであったとしても、です。
3月にスタッフが辞めることが分かっていれば早い段階で手を打てたはずです。
しかし、採用広告に出稿するだけで自分たちでは何も努力をしない、その結果3月に一気に人が辞めてどうしようもないとなるのです。
事前にスタッフに声をかけて、良ければうちで働いてもらえるか聞いてもらえないかな?
と声をかけることもしません。
勝手にスタッフが集まると思っているのです、ありえない。
自店舗の勤務状況に納得していて心から感謝していれば友人を誘うや後輩を紹介するということをするのではないでしょうか。
それをしない時点で「この店にとてもじゃないけど友達なんて誘えない、くそな職場」と思われているということです。
このことに気づかない店長は典型的な事後対応型店長と言えるでしょう。
私は店長研修で売れる店長売れない店長を比較しながら、どうしたら売れる店長になることができるのか?を教えて実際に繁盛店の店長へと成長させます。
当然人不足に悩むこともほとんどありません。
なぜなら、仕事が楽しくてやめる理由が見当たらないからです。
中にはそのまま正社員になるスタッフもいます、というか沢山います。
採用コスト1円もかけずに超優秀な社員が入ってくれることが会社にとってどれだけありがたいことか。
これもすべて事前準備を日々怠らずに続けてきた証です。
スタッフを日ごろから大切に扱い一人一人の不満や不安を除去するよう働きかけるのか、
そんなの関係ない、給料払ってるんだからがんばってもらわないとと思って接して見切りをつけられて焦るのか、
それもすべて店長の考え方次第となります。
売れる店を作りたいのであれば常に念頭に置かなくてはいけないのが
・スタッフを大切にする
・仕事に追われない
・未来の売上作りの準備をする
・肉体的にも精神的にも余裕がある状態を維持する
です。
日銭を稼ぐを卒業して未来の売上作りに集中すると売れるようになる
もう日銭を稼ぐ、で稼げる時代ではありません。
頭を使って売れる方法を模索してアイデアを練って練りまくってようやく売れる店を作ることができるのです。
だからトラブルに見舞われて貴重な時間を奪われてはいけないのです。
常に、余裕をもって、未来の売上作りのために思考を巡らせるようにしましょう。
まずは、その時間を確保することから始めましょう。
ちなみに、時間確保してさぼっちゃだめですからね~・笑
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