店長研修で伝えたジュエリー業界の10年後の惨状
販売員研修では伝えられない上席の店長だからこそ伝えた今後のジュエリー業界の仮説は、散々たる未来が予想されます。
現在ジュエリー業界を支えるのは二つ
・富裕層のご年配の顧客
・ブライダル
です。
前者の富裕層のご年配顧客は年々減っています。
さらに、ブライダルも過去は給料3ヶ月分といったモノですが、かなり価格も安くなり全体的に低単価になってきています。
若年層のジュエリーに対する魅力の低下と全体客単価低下によるダブルパンチでこれからどうやって生き抜けばいいのかわからない・・・という宝飾店のオーナーさんは少ないはずです。
10年後の市場規模は今よりも確実に小さくなっていることは間違いないでしょう。
結婚式を挙げない若者が増える=結婚指輪も買わない
というのが今後のスタンダードになると考えるとどうやってジュエリーを販売していけばいいのか?
この打開策を私は店長研修でお話しました。
絶対的な顧客数が減るということは、縁のあった顧客のCLV(顧客生涯価値)を高めていくことに集中することが重要。
そして、時代はコミュニティ化に移行しています。
どれだけユーザー体験価値(CX)を高めて、ユーザー同士を結びつけられるかがコミュニティ増大の要因となります。
今後は顧客が顧客を紹介するのではなく、仲間を増やすという概念が紹介数増大の重要なキーワードになります。
店長研修で話したコミュニティデザインとは
今後必ずコミュニティ化が顧客増大のスタンダードになります。
その日が来てから一生懸命顧客増大施策を取り入れても後の祭りなので、今から力を入れることが重要です。
では具体的に何をすればいいのか?
それは・・・
新規客から必ずリストを取ることです。
ここまでは当たり前ですね。
ここからです。
通常リストに対しての連絡は何がありますか?
キャンペーンやセールの案内程度ですよね。
もうね、そんな販促がじゃこないですよ。
ただでさえジュエリー離れしているのですから。
大切なのは、顧客と店舗の結びつけが強くなるイベントです。
例えば、これからの桜の時期に花見のイベントもいいでしょう。
ジュエリー店が花見??
と思うかもしれません。
ひょっとして馬鹿にしていますか?
だとしたらこれから訪れるコミュニティ時代に取り残されるでしょうね。
デジタルが主軸となるコミュニケーションでも絶対になくならないのがアナログです。
デジタルを活用してアナログを主体とするコミュニケーションデザインがこれからの時代は必要になります。
このアナログの接点がイベントです。
近くに川があればバーベキューでも良いでしょう。
僕も今年飲食店を貸し切ってのオフ会を沢山開こうと思っています。
その際はぜひきてくださいね!
コミュニティ化をはかり接点の回数を増やす、そうすることでザイアンスの法則が働き顧客がファンになります。
そして、このグループに仲間を紹介したくなる環境を作るのです。
イベントや企画を沢山持ち込み、徹底的に店側からギブをします。
そうすることで返報性の原理が働き、商品購入や顧客紹介へと繋がるのです。
今年からクライアントでも顧客と店舗、顧客と顧客、店舗と紹介客といったコミュニケーションが活発に生まれる組織作りをしていきます。
今はまだメジャーな集客システムではないのでピンとこないかもしれませんが、高い秩序に守られた顧客と店舗の強い信頼関係を構築した新しい繁盛店を作ります。
まずは高額帯のジュエリーからはじめます。
というジュエリー企業からの問い合わせももちろんお待ちしております。
店長と一体になって新しいファン作りを形成し、まだいちおう顧客層が広い(老若男女)からこそできることでもあるので、問い合わせは早めに。
今思いつきですが、年配の顧客に料理の先生になってもらい「母の味承継キッチンスタジオ」もイベントで開いてもいいですよね。
そうすれば若年層の顧客も母の味を承継できるし、顧客同士の結びつきも増えますよね。
もし地域で友人がいない奥さんだったら嬉しい企画でしょう。
旦那さんの転勤で知り合いのいない土地で子育てするのだって大変ですからね。
考えれば無数に出てきますね。
一緒にずっと続く超高収益店舗を作りましょう!
関連記事はこちら