スタッフマネジメント1.0は害悪でしかない
もう時代は待ってくれない、そう思わせられる出来事が日々起きています。
見込みクライアントの現場に足を運んだ時に、スタッフは辞める寸前の状態でした。
理由を聞くと、「店長の押しつけに耐えられなくなった」とのこと。
しかし、このスタッフはこの店に10年以上働いてきているし、店長もこの店に配属になって5年をすぎていました。
どうして今まではさほど表面化しなかったのに、ここに来ていきなり「辞めたい」となったのだろうか。
それは、時代の移り変わりは避けては通れないことを示唆しています。
例えばビデオカセットを使って映画を見ていた人達が最初はDVDなんてはやらないよと言っていました。
しかし、あるタイミングからビデオカセットはもう過去のものとなりました。
今はストリーミング配信へと時代は変わりDVDを見る機会はめっぽう減りましたよね。
これが時代の移り変わりです。
誰もその流れを止めることができないし、それでも流れについて行かず固持しているとビデオカセットのように一気に衰退して再起することができなくなります。
どれだけ一流の技術を持っていると思っていても時代が変わればその技術は陳腐化してしまうのです。
それは、マネジメントも同じです。
どれだけこれまで現場で数字を作ってきたとしても「今」数字を作ることの方が大切だし、「今」数字を出すためにはマネジメント1.0ではもうどうにもならない時代になってきています。
それは新規のクライアントとの接点を持つ度に実感しています。
「前は言ったことはみんなやってくれてたんですけどね・・・」と過去の成功体験やスタンダードにしがみついてなかなかマネジメント2.0への移行ができないマネージャーがまだまだ沢山います。
しかし、ここにきて一気にマネジメント1.0に対する不満が爆発して離職が相次いだりと店舗は為す術なくどうしたらいいのかわからない状態で当社に連絡をくださいます。
マネジメント1.0の根源は経営者の経営スタイル
経営者が幹部(マネージャー)陣にはかなり厳しい口調でマネジメントをします。
この手の経営者は気づいていないことが一つあります。
それは、現場には優しくして幹部には厳しくしていることで現場の意見を尊重できているという思い込みです。
経営者が幹部に厳しくし、経営者自身は現場に優しく接しているとどうなるのか?
仕事を辞める人が減るし、経営者を尊敬してもらえると思っているのです。
これ無理だから。
経営者から受けたマネジメントは部下へも同じマネジメント手法をとる
そういうものなのです。
だから優しくしているのは経営者が自己満でしているだけであってすべての幹部が現場に対して経営者と同じように接しているわけではない、ということ。
さらにスタッフサイドも働き方が多様化している点もここでは触れておこうと思います。
今までは働くことに対して選択肢が限られていました。
それこそ子育ての途中でできる仕事はパートに出ることだったのが、今ではウェブ上で自身の産前のフルタイムで培ったスキルをシェアしてパートよりも遙かに稼げる稼ぎ口が見つかりました。
現に今僕のラジオ(Himalaya FM)は元ラジオ編集者の方がフリーで編集の仕事を請け負っていて依頼しています。クオリティは死ぬほど高いです。
稼ぎ方が多様化したことによって上司とうまくいかないことで無理に働き続ける必要性もなくなっているわけです。
今までは「ここでしか稼げない」と制限されていたのが、「どこでも稼げる」に変わった瞬間、ストレスを抱えてまで働く必要があるのか?と気づいてしまったスタッフから離職をしはじめているという印象です。
もちろん会社が大好きで、お店もお客様も大好きだったら辞める理由はありません。
今急激に人手不足に陥っている店や会社は、残念ながらスタッフから愛されていなかったということです。
それよりも仕方なく働いているから辞められる理由が見つかればすぐに辞めるのです。
もうビデオカセットの画質では人の心を動かすことはできない、ということ。
ブルーレイで見るし、ストリーミングのHD・4Kで見る時代です。
努力の方向性が間違っていては何をしてもうまくいきません。
今こそマネジメントスタイルを変えるタイミングです。(むしろちょっと遅いくらいだけど)
マネジメント2.0をもっと勉強したい!という方、もちろん合わせてセールスも2.0の時代だからこそ、最先端の売り方について学びたい!という方はぜひ成田直人オンラインサロンに参加してください。
7月20日にも公開セミナーをやるのでぜひ起こしいただけたらと思います。
【7月度公開セミナー 客単価アップが店舗ビジネスを加速する】
7月20日に公開セミナーを開催します。
少人数のためスケジュールが合えばぜひお越しください。
店舗運営の価値観が大きく変わる体験を約束します。
関連記事はこちら
コメントを残す