飲食チェーンはコモディティ化しやすい、だから店長研修で人材の差別化を図る
飲食業界は、廃れるのが早いとどの飲食オーナーも言います。
理由の一つは、飽きられるから。
ある横町には所狭しと飲食店があります。
これだけあれば選択肢がおおくて潰れる店も出てくるよな、と思います。
供給過多状態が長く続いています。
なぜ飽きられるのか、理由は二つあります。
1)店舗数が多く規模的希少性がなくなる
2)メニューのパターン化
この二つです。
もちろん品質が落ちる、というのもありますがおおまかにわけるとこの二つになります。
仕事柄メニューは商品開発の部署に神頼み、店舗数に関しても事業開発部の方針次第なのでコントロール下にはありません。
つまり、飽きられる二つの理由を一切コントロールできない状態で繁盛店を創るのが私の仕事である、ということです。
行き詰まるといつもいっそのことこの会社の社長になりたい!と思うこともあります・笑
とぼやいても意味がないので、できることをその中から探し突き詰め、追求し目標達成へと導いていきます。
では店頭でできることの中で最も重要なコンテンツは何か?
私は二つあると考えています。
1)接客
2)販促アイデア
この二つにつきます。
飲食店店長研修のカリキュラムで最重要視するのは接客力向上
店長研修で教えるコンテンツの最重要テーマは接客力の向上なのはなぜか。
接客力が向上することで、飽きられない店作りが可能だからです。
個人店であれば自分でメニューを変えたりできますが、チェーンは画一化が強みでもあるため地域性に合わせての取組がしにくいです。
そのため、メニュー・価格・立地・内装など、コントロールがきかないことには一切見向きもせずできることを追求した結果、接客力向上にたどり着きました。
では接客力向上するために店長として何ができるのか。
それは、スタッフモチベーションを高めることです。
スタッフのモチベーションが上がらなければ接客力は残念ながら向上しません。
これは私がクライアント先で販売員やスタッフ向けに数え切れないほど指導してきたからわかるのですが、会社のことが嫌いだったり、店長と信頼関係ができていないと思うようなモチベーション形成ができません。
結果的に低いモチベーションのスタッフがどれだけ接客研修を受けても右から左にノウハウが聞き流されるのも無理はありません。
私は店長研修をする際に、スタッフのモチベーションを高めていくためのコミュニケーション研修を行います。
従業員満足度(ES)を高めるための実践研修です。
結果的に風通しが良い組織が出来上がり、顧客との会話や顧客の潜在ニーズを解消するアイデアを量産できるようになります。
もちろん同時並行で会社側にも現場主義(店頭を重んじる社内文化の形成)に移行していただきます。
店長研修で取り組む飽きられない販促アイデアとは?
金太郎あめみたいな画一的なサービスを要するチェーン店は今後衰退するのは間違いないので個店ごとに本部から許される限りの販促アイデアを実行することが重要です。
これは、日ごろから店頭で働いているスタッフしかわからない顧客ニーズに則った販促アイデアの実行が有効です。
例えばお客様がメニューを見ていて、
や、
と、帳簿にのらない顧客の要望・不満をまずは解消するアイデアから始めるので良いと思います。
いきなり、感動させようと躍起になっても的外れになる可能性が高いし、本部も許可を出さない可能性があるのでまずはできるところから始めると良いです。
ここでの効果的な販促案は、
・単品でしか注文できなかったメニューをセットにする
・ハーフサイズを一部メニューで展開する
でしょう。
これは一例で当たり前すぎると思うかもしれませんが、あなたのお店でも同様に顧客の要望・不満があると思うので、要望に応える販促案から始めると良いと思います。
そして、次第に現場の声を拾って潜在ニーズに応える販促アイデアを展開し、顧客から
と言わせることができればOKです。
これを続けていけば顧客の来店頻度もあがるし、地域の顧客ごとに合わせた店づくりをすることが可能です。
また、このアイデアが枯渇しなければ飽きられることもありません。
商品やサービスは変わらなくても売り方・見せ方・提供の仕方は変えられる
私がよく飲食店向け研修で伝えていることです。
ぜひあなたの店もできることはまだまだあるんだ!と前向きに捉えてもらえたら嬉しいです。
追伸
昨日伺った企業では昨対比104%でホッとしました。
既存店の前年比対比100%を超えたいという企業様からの問い合わせをお待ちしております。
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